子供に多いのひじの脱臼(肘内障)は早めに連絡を

小さい子に多い肘が抜けてしまう肘内障は動かさずにすぐ来院を
二井院長

GWの連休前の5月1日に来院された3歳の男の子(以下、Kくん)のケースです。

夜中に受傷、翌日お昼に受診ということで時間が空いてしまった肘内障のケースを事例として紹介します。

目次

3歳の子のひじの脱臼(肘内障)

痛めた原因は、22:00頃にお父さんが手を引っ張ってから、痛みがあり、手を使わなくなったそうです。イメージ的にはこのイラストのような、引っ張ったときに肘が外れてしまったんでしょうね。

そして、翌日12時間程経過をしてから当院へ来院されました。一般家庭の方では、急に子供が手を使わなくなるので、困ってしまう方は少なくないはずです。
また小さな子の場合、自分での意思表示が難しく、どこが痛いのかも分からない場合もあるので要注意です。

子供のひじ関節脱臼(肘内障)

二井院長

小児の肘関節脱臼を、「肘内障(ちゅうないしょう)」と呼びます。
ここで、肘関節脱臼の説明と子供に多い理由を解説します。

上のイラストの様に、前腕に2本あるうちの親指側の橈骨という骨の肘付近には、橈骨輪状靭帯という靭帯が存在します。

この靭帯が、引っ張られたり、転倒して手をついたりする事で、正常の位置から逸脱する事を、「肘内障」です。

特に関節がしっかりできつつある2歳から5歳の子供に多い脱臼です。

二井院長

脱臼は、基本受傷後時間が短ければ短いほど、一般的にはめやすくなります。
骨の周りには支える靭帯や筋肉があり、損傷後腫れなどを起こすため時間が経てば立つほど骨がハマりにくくなります。

では、先程の3歳のKくんの話に戻ります。
12時間経っての治療のため、非常に難しい状態です。

本来、1回で整復(骨をはめること)が可能ですが、Kくんはなかなかしっかりと整復されませんでした。
小さい子の柔らかな筋肉靭帯の場合、脱臼ははめてしえば嘘のように痛みはなくなります。

今回は、翌日にも来院してもらい、再度整復を行いました。
結論では、この日に正しく整復されました。

しかし、普段通りではなかなか整復された事が確認できなかった為、少し痛みが出る方法での整復をしました。

私も3人の子供がいるので、心が痛みますが、このまま外れたままなんて事はできません。GW明けに再度受診していただきましたが、痛みもない様子で、なに不自由なく手を使っていたので、私も安心しました。(基本的には、肘内障は1度受診して治ります)

肘内障はこちらにも情報をまとめています

もし、肘関節の脱臼をしてしまったら、

二井院長

脱臼してしまった状態を見ると、周りの人もどうしたら良いかわからず混乱してしまうと思います。

初めて脱臼する、もしくは、脱臼して人がいる現場に遭遇すると、混乱してしまうと思います。これは、痛む本人以上に周りの親御さんも同じことです。

  • まず、深呼吸して落ち着く
  • 腕が動かないようにしっかりと抱える
  • 医療機関へ早急に受診

早期の整復がとても重要だと思います。
豊田の上郷接骨院では、脱臼の応急処置も対応しています。
緊急の場合が多いと思います、パニックにならず落ち着いてお電話ご連絡ください。

上郷接骨院0565-41-6607
お問い合わせはこちら
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