突き指で来院→指の骨折(ヒビ)治療ケース(応急)

二井院長

こんにちは、豊田市の上郷接骨院、院長の二井です。
今回は、部活で突き指をして来院された女の子の治療ケースのお話です。

目次

突き指は関節のケガ、実は重症のケースもあるので要注意

当院は、夕方は中高生のケガの症状が多く、特に関節の捻挫や突き指といった症状は、よく相談があります。
軽症と思われ患者さんやお子さんがご自身で判断されがちな、突き指でも重症となるケースもあるため、気を付けてくださいね。

突き指ではないか、ということで受傷後すぐに来院

初日相談時
  • 右の小指に強い痛みがあり、上郷接骨院に来院。

ケガの状況は、ソフトボール中、補球時にボールが当たってしまい、痛めてしまった。
受傷後1時間程、腫れが出ており、動かすと強く痛むとのこと。

二井院長

曲げると強く痛む様子と腫れの様子から、骨への異常を疑い、エコー観察という機械を使って指の状態を確かめ、判断することにしました。

骨や靭帯に異常はないかエコー観察機器を用いてご説明します。豊田市上郷接骨院

エコー観察機器で指の状態を確認。今回は痛めた部位(小指の関節、靭帯、筋繊維)を診てゆきます。(※写真はエコー観察のイメージです)

指の状態を診たところ、骨折の疑いがあると判断しました。

そして整形外科での精密検査を受けてもらうことを提案。
整形外科への受診を承諾していただいたので、紹介状を作成してお渡ししました。

応急処置として、腫れと痛みの解消に微弱電流を当て、プライトンと包帯で固定を行いました。

受傷1日目まとめ

  • 腫れ、可動確認、痛み確認から、エコー観察機器による確認
  • 骨に異常がある可能性から、整形外科の受診し精密検査をオススメ、紹介
  • 応急処置として、微弱電流による症状軽減と固定

受傷後2日目

紹介させていただいた整形外科の帰りに、レントゲン写真を持って報告に来てくれました。

レントゲンヒビ

整形外科でのレントゲン検査による医師の診断は、中節骨(第二関節の骨)にヒビとなっておりました。その他骨折などはなく、外科的な手術の必要なしと判断され、当院での加療の指示がありました。

2日目は、腫れの状態は変わらず、痛みは緩和されているようでしたが、関節部に皮下出血(内出血)による変色が強く出ていました。

皮下出血は、押さえたりしない限りは見た目ほど痛みは強くないですが、筋肉(筋繊維)、皮膚、靭帯といった組織が傷ついている証拠となります。

医師の診断を踏まえ、指の変色は骨にヒビが入ったことによる皮下出血ということが分かりました。

骨折・ヒビに対する施術

当院での骨折に対しての施術は、骨の組織、周辺の炎症腫れを抑え、治癒力の促進を促すために、低出力超音波治療機を用いて早い回復を促します。

超音波治療機器

回復に掛かる時間短縮を目的とし、骨癒合の期間約60%になると言われています。

写真は超音波治療機(上)による治療と、患部組織の回復力を高める微弱電流(下)です。

立体動態波、微弱電流治療

痛み軽減だけでなく、細胞の活性化、血液リンパの循環も促進させるため、安静にしながら痛めた組織を施療ができます。

二井院長

豊田市の上郷接骨院では、ケガの治療の場合、患者さんのどうなりたいかを聞いて目標を決めて治療を行うことがあります。


特に大きなけが、スポーツ中の怪我は治療中に運動をして再発、悪化ということもあるため、治療院と患者さんが一緒に目標を持って取り組んだ方が、早く改善する事が多くあります。

それでなくとも、子供、学生はスポーツや遊びで無理をしがちです。成長が著しいこの時期だからこそ正しく治して置く必要がある怪我もあるので要注意です。

今回は、「早くソフトボールの練習ができるようになること」としました。
骨の治療自体には2週間ほど、しっかりと力を入れて握る、投げるようになるためには1か月を目標にしました。

指の固定

今回は、固定をしっかり行いつつも、血液の流れを圧迫しない固定法を行いました。自身で取り外しができないですが、短期間に通院をしてもらい、通院の際に固定をこちらで外しをして、手を洗ってもらうので、衛生面も安心です。

受傷2日目まとめ

  • 整形外科からはヒビとの診断。加療は当院で行う旨。
  • 動かさずに改善が期待できる超音波治療機器と微弱電流機器での施療
  • 今後の通院状況を踏まえ、取り外し不可の固定で指の安静を確保

受傷後4日目

固定を外すと見た目からもわかるほど、腫れと皮下出血もだいぶ回復してきました。

曲げ伸ばしは、腫れによる突っ張り感、痛みはあり不安があるようですが、動かしていない時の痛みはないとのこと。

子供ということもあり、回復力が高く、骨からの出血による変色もすっかり引いていました。
あと2,3日もすれば内出血の変色はほぼ無くなると思われます。
損傷した部位にもよりますが、大人の場合、皮膚細胞の回復力の違いでもう少しかかると思われます。

超音波、微弱電流などの特殊電気治療を継続して、引き続き固定を継続。

受傷後7日目

かなり腫れが引いて来ました。
この順調に治って来ています。

しかし、外からの皮膚や筋繊維の回復は十分に見えますが、1週間では、まだ骨自体の回復が万全とはいい難いので、念のため固定は続けてもらいます。

受傷後10日目

腫れも痛みもかなり軽減され、指はこれぐらい曲げれるようになりました。
しかし、曲げきった時に痛みが出ています。

まだソフトボール復帰は少しかかりそうですが、取り外しができる固定に変更したので、日常生活は少し楽になると思います。

受傷10日目まとめ

  • 曲げきったときに痛みが残る
  • 超音波治療機器と微弱電流機器での施療
  • 取外し可能の固定で指の自由度をあげる固定に緩和

こちらで、2週間後のソフトボール復帰を目指します。
握る際には、小指に力が入るカタチで握り込むため、曲げきった状態で痛みがなくなるのが目標となります。

二井院長

あとは、痛みがなくなり、日常生活、部活動での痛みがなく動かせるまでを治療、その後不安がある場合は、リハビリというサポートを行います。

今回は、指の骨折(ヒビ)の治療の経緯の紹介でしたが、最初は突き指ということで、大人や周りの人も突き指と聞くとそんな重大な怪我と考えてくれない傾向があります。今回の女の子は、痛みと症状をきちんと伝えてもらったので、来院後すぐに異常に気が付きました。

もし、お子さんが痛みを訴えている場合、ご自身の痛みが引かないなどの症状がある場合、ご自身で判断せず豊田、岡崎の境に位置します上郷接骨院にご相談下さい。
患者さん一人一人の症状、状態をしっかりと診た施術で早期改善をご提案いたします。

上郷接骨院0565-41-6607
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