肘関節脱臼について

今年は梅雨がとても早く、ジメジメでテンション上がらないですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

5月は、肘の脱臼の整復(はずれた肘をはめる)を2回行なう機会がありましたので、そちらについてお話したいと思います。

まず、GWの連休前の5月1日に来院された3歳の男の子(以下、Kくん)です。

痛めた原因は、22:00頃にお父さんに手を引っ張ってから、痛みがあり、手を使わなくなったそうです。

イメージ的にはこのイラストの通り、引っ張って肘が外れてしまったんでしょうね。

そして、12時間程経過をしてから当院へ来院されました。

(この12時間の時間経過により、院長は苦戦をする事となります💧)

小児の肘関節脱臼を、「肘内障(ちゅうないしょう)」と呼びます。

上のイラストの様に、前腕に2本あるうちの親指側の橈骨という骨の肘付近には、橈骨輪状靭帯という靭帯が存在します。

この靭帯が、引っ張られたり、転倒して手をついたりする事で、正常の位置から逸脱する事を、「肘内障」です。

2歳から5歳の子供に好発します。

この整復は、知識があれば容易に整復が可能です。

しかし、一般家庭の方では、急に子供が手を使わなくなるので、困ってしまう方は少なくないはずです。

また、発生から時間が経過すると、ハマりにくくなってしまいます・・・

では、先程の3歳のKくんの話に戻ります。

本来、1回で整復が可能ですが、Kくんはなかなか整復されませんでした。

翌日にも来院してもらい、再度整復を行いました。

結論では、この日に整復されました、

しかし、普段通りではなかなか整復された事が確認できなかった為、少し痛みが出る方法での整復をしました。

私も3人の子供がいるので、心が痛みますが、このまま外れたままなんて事はできません。

GW明けに再度受診していただきましたが、なに不自由なく手を使っていたので、私も安心しました。

(基本的には、肘内障は1度受診して治ります)

では、もう1つの症例です。

「肘関節後方脱臼」です。

以下、肘の外れた写真がありますので、観たくない場合はこれ以上閲覧しないで下さい。

私がトレーナー帯同をしている、社会人サッカーチームのリヴィエルタ豊川のFWの選手です。

相手と競り合い、転倒し手を突いた際に負傷しました。

めちゃくちゃ痛いやつです・・・外れていると特に・・・

なので、すぐに整復です!

たまたま知り合いの柔道整復師の先生が相手チームのトレーナーに帯同していたので、助手として手伝ってもらいました。

整復は無事成功です。

脱臼のレントゲン写真はこのような状態です。

痛々しいですよね・・・

翌日に整形外科にて、肘の内側側副靭帯断裂の診断があり、2週間のギプスとなりました。

以上、

肘関節脱臼の2症例でした。

初めて脱臼する、もしくは、脱臼して人がいる現場に遭遇すると、混乱してしまうと思います。

もし、そうした方がこの記事を読んで頂いているのであれば、

まず深呼吸をして落ち着いて下さい。

そして、医療期間へ早急に受診して下さい。

早期の整復がとても重要だと思います。